2005年11月

2005年11月26日

メジ(ホンマグロの幼魚)

メジ
倉沢の定置網に夏から秋にかけて時々、ホンマグロの幼魚“メジ”が入る。

体長70cm、体重5kgぐらいの大きさで、立派なマグロである。

ホンマグロはクロマグロとも呼ばれ、成長すると体長3m、体重400kgにもなり、マグロの中では最もおいしく、高値で取り引きされる。

その幼魚はこの辺ではメジだが、関西では“ヨコワ”と呼ばれている。日本の近海で生まれた幼魚は太平洋を横断してアメリカの近海まで行き、また日本近海に戻ってくるそうである。

ホンマグロはトロがおいしい、つまり脂が多いのだが、メジはあまり脂がない。赤身の好きな人にはおいしい魚である。地元の人はメジのほうが好きな人が多い。うちの父親もメジが大好きで、マグロの本当のおいしさが分かるのはなんといってもメジであると言っている。

私はどちらかというとトロのほうが好きなので、幼魚の時に獲れないで、400kgになって獲れたらいいのにといつも思っている。


2005年11月22日

桜えび漁4

今日は桜えび漁が最初から休みの日である。休日の前日は、休みと決まっている。毎週土曜日は休みだが、祭日の前日となる今日も休みである。

20年ほど前まではこの制度がなく、月休み(つきやすみ)という制度があった。満月をはさんで5日ほどに限って漁を休むというものだ。昔は、桜えびが船の明かりに集まってくると考えられていたため、月の明るいときは桜えびが浮いてこないと言われていた。このため、満月の前後を休みにしたようだ。

しかし、桜えびが明かりに集まってくるという説には根拠がなく、事実ではないことがわかったため、この制度が廃止され、また漁師の定休を求める声から、新たに休日前の休みを設けたようだ。

よく遠方の方が、日曜日に桜えびを干している風景を見たいと希望されるが、この制度のため、土曜日には絶対に漁はなく、残念ながら日曜日に桜えびを干すこともない。

前にも書いたとおり、天気、風、波、などの条件によって出漁できない日のほうが多いため、定休日なのか、出漁できない日なのか分からなくなり、定休日などいらないかと思えるが、漁師にとっては、通常の日は午後1時の決定まで自宅待機しなければならず、完全休業となる土曜日は必要なのかもしれない。

得てして、土曜日になると天気がよく凪いでいるような気がするが思い過ごしだろうか。

でも今日は絶好の漁日和だと思ったけどな・・・・。


2005年11月18日

桜えび漁3

今日、4日ぶりに桜えび漁がおこなわれた。

11月3日から始まった漁期も今日で16日たったが、今日の出港を含めて6日間の出漁である。やはり3日に1回のペースは変わっていない。

それでも今年の秋漁は平均的に水揚げされているので、我々にとっては安心していられる。

平均的にと書いたが、漁師がある程度制限しながら獲っているので平均になるのだが。

前にも書いたとおり、桜えび漁はプール制といって水揚げの総量を全員で分けるというやり方なので、水揚げ量はある程度コントロールできる。もちろん限られた資源を絶やさず獲り続けるという大目標があるが、買うほうはセリを行っているので、市場原理で高い、安いができる。このためプール制は値段のコントロールに使うこともできる。漁師が値段のコントロールのために漁獲調整をしているとは考えたくないが、実際は、その色合いが強い。

今日も3班に分かれて出港した。最初の班は4時に出港したが、最後の班は4時45分だった。それもいかにも今日は漁をおこないませんといった雰囲気で。そして6時30分には漁を終えて帰りの途上にあり、乗組員は7時には家に着いていた。

今日は最初からあまり獲る気がなかったような雰囲気だった。これで明日のセリが値上がりしたら、まさに漁師の思うツボかもしれない。

とにかく、漁師、仲買、加工屋、小売、料理店、桜えびにたずさわる人口は由比町の総人口の20%にあたるらしい。それぞれが自分のことだけを考えるのではなく、桜えびを食べてくれる消費者に喜んでもらえるようにお互いに協力し合っていくことが大切だと思う。

是非、みんなが喜べるような体制を作ってもらいたいものである。


2005年11月15日

桜えび漁2

昨夜の桜えび漁は、由比町で平均36杯の水揚げだった。おとといの夜が50杯だったので少し減ったが、安定した水揚げが続いている。

昨年の今ごろはあまり獲れていなかったし、今年の春はもっと悪かったので久しぶりの豊漁でみんな喜んでいる。

桜えびも通常の秋のえびになってきている。つまり小さくなってきている。秋漁が始まった当初は大きくて、頭の後ろが黒くなったえびが多かったが、これは寿命が約1年の桜えびとしてはもうまもなく死をむかえる成熟しきったものである。

夏から秋にかけて産卵して、孵化する桜えびは本来この時期は小さいえびである。今まで大きかったのは、黒潮の蛇行とか、温暖化とか様々な理由はあるだろうが、とにかく2週間遅れでようやく本来秋に見られる桜えびになってきている。

このまま豊漁が続くように願っている。


2005年11月14日

桜えび漁

夜曳き夜景

桜えびの漁が続いている。解禁直後は沼津沖まで行っていたが、最近は三保沖で操業している。写真は桜えびを曳いた後、港に戻るため1列になってうちの店の前を通過している所である。明かりをつけた船が数キロにわたって続く様子は見事というくらいにきれいである。

通常、秋の漁は三保沖、久能沖、安倍川沖、焼津沖と西に向かうことが多い。逆に春は蒲原沖、富士川沖、田子沖、沼津沖と東が多い。場所を分けることによって乱獲を防ぎ、ここでしか獲れない桜えびの資源保護を考えているようである。

先週は波の高い日が多く、1日しか出港していなかったが、今週は今日で2日出た。
漁獲量もそこそこ安定していて、値段も解禁直後に比べ安くなってきた。
この調子でいいものが安く手に入ればお客さんにも喜んでもらえると思う。

今後に期待しよう。でも毎年漁期を通じて全て好調という時はないのであまり期待しないほうがいいのかな?

2005年11月09日

ビワの花むしり

ビワの花

みなさん、ビワの花を見たことがありますか?

うちのとなりの畑のビワが開花し始めました。これからお正月にかけて花が咲き、寒中にかけて受粉します。
実がなるのは来年6月なので、ずいぶん早く、そして時間がかかるものだなと思います。

この時期、農家では花むしりと言うものをやります。実を大きく育てるためにある程度の間隔でつぼみをとってしまうのが花むしりです。
そして、来年受粉して実がなったあとでもう一度実をとっていくのが撤果です。さらに3月ごろ袋をかけて大事に育て、6月に大きな実がとれるという流れです。これも順調に育ってのこと。雨が多かったり、気温が低かったり、受粉がうまくできなかったりと、様々な理由で不作になってしまいます。農家はいつもビワのことを気にしていなければなりません。
なんでもそうですが手をかけて初めておいしいものができるのです。

桜えび漁、今日もお休みです。今日は昨日に比べて風も波も穏やかに見えたのですが海上は風が強かったようです。

ビワであれ、桜えびであれ何でもそうですが、自然には逆らえません。でも、人間の知恵で何とかよりよくとれる方法を考えてほしいものです。


2005年11月08日

マンデラの花

マンデラの花

くらさわやの店前の軒下に、針金で丸く編んだカゴのような鉢植えがある。その中にはピンクマンデラという花が10個ほど花をつけている。

八重咲きできれいなピンクの大きな花を咲かすこの鉢植えを今年の6月近所の人にもらった。夏の頃は一つづつ咲いては落ちてを繰り返していた。でも必ず次のつぼみがあって1日たりとも花が咲いていない日はなかった。

秋になって花が咲く数が増え、1日3〜4個になった。今日10個の花を数えたが、次のつぼみがない。4ヶ月間花を咲かせ続けたこの鉢も、いよいよ終わりのようだ。

手入れの仕方を教えてもらって、来年もきれいな花を見たいと思う。

今日は午後から西からの強風が吹いて、桜えび漁は中止になった。この時期この地方の西の風は季節風で、強い風で海を荒らす。桜えび漁にとってもっとも厄介な風である。風よ吹くな、桜えびの豊漁を願っている。

2005年11月07日

立冬の富士山

雪の富士山

今日は立冬。暦の上では冬である。今朝は昨日からの雨も上がり、気持ちの良い青空だった。青い空の中に昨日の雪をすっぽりかぶった富士山が悠然と見えていた。

10月中旬に初冠雪が見られたがその日のうちにとけて、その後は多少雪が降ったようだが、ほとんど雪がない富士山だった。11月なのに雪がない富士山もめずらしいと2〜3日前に話していたところだったが、立冬にしてようやく雪をかぶった本来の富士山が見られた。

でも、今日の日中は気温が高く、冬とは名ばかりで夏日になった。

海の中も夏が続いているようだ。

11月3日に解禁になった桜えびだが、本来この時期は夏に生まれた小さめのえびが獲れるのだが、ここ2日間に獲れたえびは頭の後ろが黒く、殻もかたく、大きさも非常に大きい大人のえびだった。

桜えびの寿命は約1年で、夏に生まれ、翌夏に産卵をして死ぬ。このため夏の間は禁猟期になっている。それが今年はいまだに大きいえびがほとんどである。このえびが産卵を済ませているのか心配になるくらいである。

今日は波が高かったため、桜えび漁はお休みになった。次に出る時は、どんなえびになっているのか楽しみである。

2005年11月04日

今秋の初セリ

桜えびのセリ

今朝6時、今年の秋漁の初セリが行われた。
昨日の夜の水揚げがあまり多くなく、初セリのご祝儀相場も重なって高値で推移した。

セリは約15Kg入りの箱を1ぱいとして、1ぱいあたりの値段を入札して高値より落札する仕組みになっている。桜えびは水揚げされた船ごとに並べられ、仲買い業者は船の名前で入札する。桜えびの大きさ、鮮度、他の魚などの混ざり具合などを見ながら値段を決めていく。

船はいろいろな場所で水揚げをしているので、場所によって水揚げされたものが違ってくる。よく見るといろいろなことが違っているので、希望の桜えびを希望の価格で落とせるか毎日格闘している。
うちは仲買い業者の権利がないので入札はできない。取引先の仲買いに希望の船と数量を伝えて入札してもらう。

今朝は15はい仕入れた。これから2ヶ月間、桜えびの値段と仕入れの量が頭の中の大部分を占めて、気の休まる事がない。

今日も桜えび船が出港した。明日も早起きだ。

2005年11月03日

秋の桜えび漁始まる

桜えび漁出漁

11月3日今年の秋の桜えび漁が始まった。
今日は解禁日だったが、解禁日当日に出港できる確立は非常に低い。解禁当日に出港できたのはめずらしい。

桜えび漁はプール制といって、全船で共同作業を行ない、売上も全船で分ける。桜えびの希少性もあって、資源保護のため無理な操業はしない。このため、漁期は2ヶ月間あるものの、出漁日数は20日くらい、3日に1回のペースで出漁する。

波の高さ、風の強さ、天気、桜えびの様子などあらゆることを考慮して出漁できるかを決定する。決定は船主の代表が毎日1時から会合を持って決めている。出漁できるかどうかは1時以降、漁協に問い合せれば教えてくれる。私の所に連絡をしてくれても分かります。

今日は午後4時に出港した。初日は桜えびがどの辺にいるのか調べながら進む。今日は蒲原沖、三保沖に別れて操業した。明日以降は今日反応があった所で操業をする。
初日は下調べのようなものなので、あまり獲れてないようだ。明日は初せりの様子をご紹介します。

どちらにしても桜えび漁が始まって町は活気づき、私たちもバタバタしながら年末に向かうのである。

2005年11月01日

倉沢のアジ2

あじ

倉沢のアジが豊漁である。といっても2日間だけだが・・・。
ただ、ここ3ヶ月間ほとんど獲れていなかったので、すごく獲れたように感じる。

以前このブログでも書いたが、倉沢のアジはこの近隣ではブランド品になっている。普通のアジと違って脂がのって非常においしい。

そのアジがたくさん獲れると町中が明るくなる。よかった、よかった。

アジをさばくと、その腹の中からたくさんの桜えびが出てきた。アジは桜えびを食べに群れていたところ、定置網に掛かったようだ。倉沢のアジがおいしい理由のひとつに、桜えびを食べているからだといわれている。その真偽は定かではないが、私はそう信じている。

アジが桜えびを大量に食べていたということは、桜えびがたくさんいて、豊漁になりそうだということだ。海のことなのでわからないが、そうなることを期待している。
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桜えび茶屋
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